桜の開花が待ち遠しいこの頃です。

 立春の頃,寒い中に凛と咲く梅の花と,春分の日の頃,寒い日を経験した後に咲く桜の花。幼い頃,梅と桜の花は真逆であると思っていましたが,実は寒さの乗り越え方が違うだけで,寒さを耐えて咲くという点は共通していたのだと大人になってから気付かされました。その時は分からなくても,時が経つことで理解できるということもあるものです。

 

 本も時折,一回読んだだけでは分からなくても,後で読み返せばすんなり頭に入ってきたり,年齢を重ねたことで理解できたりするものもあります。本には,一回読んだだけでは分からない奥深さもあります。1回読んだからもう読まないというのも,理解できなかったらやめてしまうというのも,もったいない気がします。

 

 図書館(室)には,利用者の皆さんに本を貸し出すことで読書の機会を提供するというだけでなく,資料を収集し,保存し,後世に残すという役割もあります。 お近くの図書館(室)に昔読んだ懐かしい本が,再びあなたに出会えるのを待っているかもしれません。どうぞ,お近くの図書館(室)にお越しください。

 令和5年度も,図書館を御利用いただき,ありがとうございました。令和6年度もよろしくお願いいたします。

                                              令和6年3月