令和4年度海音寺潮五郎記念文化講演会を開催しました

 令和4年10月15日(土)に令和4年度海音寺潮五郎記念文化講演会を開催しました。

 

 講演に先立ち,鹿児島県立甲南高等学校放送部の皆さんが,海音寺潮五郎作品の『中国英傑伝』から「鴻門の会」(一部)と「垓下の戦い」(一部)を朗読してくれました。

 高校生の見事な朗読に,参加された方々からは「甲南高校の4人の朗読はすばらしかったです。」,「高校生の朗読は心に深く浸透しました。」,「高校生の一生懸命な姿が印象的で感激しました。」など多数の感想が寄せられました。

【県立甲南高等学校放送部の朗読の様子】

 

 引き続き,直木賞受賞作家の澤田瞳子氏の講演を行いました。

 澤田瞳子氏はデビュー作「孤鷹の天」で中山義秀文学賞を受賞されたことを皮切りに,本屋が選ぶ時代小説大賞ならびに新田次郎文学賞,親鸞翔,舟橋聖一文学賞など多くの賞を受賞され,「星落ちて、なお」で昨年度の第165回直木賞を受賞された方です。

 今回は「歴史を物語る」という演題で御講演いただきました。歴史を知ることの意義や必要性を理解するとともに,史実に基づく創作活動の喜び等,澤田瞳子氏の作品執筆における熱い思いを感じました。

 参加された方々からも,「歴史小説と時代小説の違いがよく分かりました。頭の中がすっきりしました。」,「歴史観について再認識できました。これを機にもっと歴史小説を読んでみたいと思いました。」,「もっと拝聴したい,学びたいと思うあっという間の90分でした。澤田先生の著書をもっと読みたくなりました。」などの感想が寄せられました。

【澤田瞳子氏の講演の様子】