鹿児島県立図書館
鹿児島県立図書館
『古文書を見る』
資料名 伊集院文書
形状 巻物
鹿児島県立図書館所蔵,伊集院文書は,24通の書状を巻軸仕立一巻に収めてあります。内容は島津義久書状6,島津義久袖判町田久倍書状1,島津義弘書状 11,島津忠恒(家久)書状6の計24通で宛名は何れも伊集院下野守,抱節とあります。この受取人が近世初頭,藩主義久・義弘・家久(忠恒)に歴仕し,家老として政務を担当して藩政の基礎を固めた功臣伊集院下野守久治入道抱節です。
出典:『鹿児島県立図書館本 伊集院文書』,『鹿児島県史料拾遺15』
資料名 島津家文書08 さてもごりやうでん云々
形状 巻物
島津歳久室の申状案で,文禄元(1592)年秀吉に憎まれた歳久がその厳命を受けた兄義久らの軍兵に追われて竜ヶ水に自裁したあと,一たん宮之城に孫袈沙菊(常久)とその母(忠隣室)と共にたてこもり,のち義弘らの慰撫により城を出て家の再興をはかった歳久夫人の哀情を披瀝した有名な文書です。
出典:『鹿児島大学 文学科論集』「日置島津家文書と島津久慶(2)」