蟻の道 雲の峰より つづきけん (小林一茶)

 

 冒頭の俳句は,小林一茶が文政2年(1819年)の夏,56歳の時に詠んだものです。文政2年は,江戸時代後期,江戸幕府11代将軍徳川家斉の時代です。この頃,俳句は庶民の間でも親しまれており,一茶も多くの俳句を詠んでいました。この年は,一茶が「八番日記」を記した年でもあり,この句も「八番日記」に収められています。

 この句は,日常の小さな出来事である蟻の道と,雄大な雲の峰を対比させ,それらが繋がっているように見える様子を詠んだものです。一茶は,この句で,目立たない蟻の道も,壮大な入道雲も,同じように自然の一部であり,つながりを持っていることを示唆しています。

 さて,当協会においては,8月19日(火)に第2回理事会を開催いたしました。会では,前期の活動報告や今後の主催行事等に関する協議が行われ,地域で読書活動を推進する方々の資質向上を目的とした「読書活動推進人材スキルアップ研修会」を,8月27日(水)に指宿市で,9月17日(水)に湧水町でそれぞれ当初の予定どおり開催することが確認されました。これらの行事につきましても各支部,図書館,図書室と連携を図りながら進めてまいりますので,皆様の御協力をよろしくお願いいたします。

 8月も終わりに近づきましたが,残暑厳しい毎日です。みなさまもどうか健康には御留意ください。