図書館用語集
図書館では,図書館ならではの専門用語を使うことがよくあります。
また,鹿児島県立図書館ならではの用語もありますので,簡単にご説明します。
この図書館用語集は,鹿児島県立図書館をより利用していただきやすくするためのものですので,他の図書館が使用している用語と,意味が異なる場合があります。
[参考文献:日本図書館情報学会 用語辞典編集委員会 編(2013)『図書館情報学用語辞典 第4版』丸善出版株式会社]
あ行
ISBN(アイエスビーエヌ)
世界共通の本固有の番号のことです。(International Standard Book Number)
一般閲覧室(いっぱんえつらんしつ)
鹿児島県立図書館における,一般図書,雑誌,新聞,郷土資料,参考資料(辞典・図鑑など)等を置いている閲覧室のことです。
LLブック(エルエルブック)
短い言葉や文章,写真,イラストで書かれたやさしく読める本のことです。「LL」はスウェーデン語で「読みやすい」(Lättläst)という意味です。
延滞(えんたい)
図書館で借りた資料の返却期限が過ぎていることです。
横断検索(おうだんけんさく)
複数のデータベースを対象に,同一の検索を同時に実行することです。鹿児島県立図書館のホームページでは,鹿児島県立図書館だけでなく,鹿児島県内の連携している複数の図書館の蔵書を同時に検索することができます。
OPAC(オパック/オーパック)
コンピューターに登録された目録のことで,オンラインにより蔵書の検索ができるシステムです。(Online Public Access Catalog)
か行
開架(かいか)
図書館内の書架に資料が並んでいて,自由に資料を手に取ることができる状態にあることです。
巻冊記号(かんさつきごう)
シリーズで何冊も出版されている場合に,何巻目かが分かるように表示する数字等のことです。
館内閲覧(かんないえつらん)
図書館内で図書館資料を利用(調べものをしたり,読んだり)することです。
貴重資料(きちょうしりょう)
希少であったり,現在では手に入らない古い資料のことです。その性質から,一般的な資料とは区別しており,閲覧を制限しています。
郷土資料(きょうどしりょう)
図書館資料の種類の1つで,図書館のある地域や自治体に関する資料のことです。
禁帯出(きんたいしゅつ)
図書館外への資料の持ち出しを認めていないことです。
国立国会図書館(こくりつこっかいとしょかん)
国立国会図書館法で定められた国会の図書館のことです。国内の出版物を網羅的に収集しています。(National Diet Library)
さ行
参考図書(さんこうとしょ)
特定の知識や情報を調べるための図書のことです。事典,辞書,ハンドブック,地図,年表,年鑑などで,レファレンスブックとも呼ばれます。
雑誌スポンサー(ざっしスポンサー)
図書館に置く雑誌を提供している企業・団体のことです。この企業・団体は,提供している雑誌の裏面などを使って,その企業・団体を宣伝をすることができます。
司書(ししょ)
図書館の専門的職員のことで,司書資格を有しています。
書架(しょか)
主に図書を収納,排列(配列)するための家具,書棚,本棚のことです。
書庫(しょこ)
図書館資料を収蔵している倉庫や部屋,場所のことです。
書誌(しょし)
資料のそれぞれの情報を記載したものです。書名,著者名,出版社名,出版年,あらすじ,ISBNなどです。
所蔵(しょぞう)
図書館が資料を所有していることです。
資料番号(しりょうばんごう)
全ての蔵書に付けられたそれぞれの番号のことです。鹿児島県立図書館では各資料にバーコードラベルを貼付しています。
新刊(しんかん)
新しく刊行すること,または新しく刊行された本のことです。
新書本/新書判(しんしょぼん/しんしょばん)
一般的に約182×103㎜の本,または大きさのことです。文庫本よりやや大きいサイズです。
児童文化室(じどうぶんかしつ)
鹿児島県立図書館における,絵本や紙芝居,中学生までの方を対象とした図書,児童文学の研究図書等を置いている閲覧室のことです。
請求記号(せいきゅうきごう)
資料が排架されている場所を示す記号のことです。鹿児島県立図書館では3段(上段:分類記号,中段:図書記号,下段:巻冊番号)になっているラベルを資料に貼付しています。
選書(せんしょ)
図書館に所蔵するための資料を選択する行為のことです。鹿児島県立図書館では,当館の収集方針等に基づき実施しています。
絶版(ぜっぱん)
出版社が刊行した図書の印刷や販売を止めること,またはそのような状態(品切れでも増版や再版がされない等)のことです。
相互貸借(そうごたいしゃく)
図書館同士で資料の貸し借りを行うことです。
叢書(そうしょ)
同じ種類や分野の事柄を編集・刊行した一連の書物のことです。
蔵書(ぞうしょ)
図書館が所蔵している資料(図書)のことです。
た行
単行本/単行書(たんこうぼん/たんこうしょ)
1点1点が単独で刊行された本(図書)のことです。
大活字本(だいかつじぼん)
読みやすいように,文字の大きさや行間等を調整し,大きな活字で組み直した本のことです。
逐次刊行物(ちくじかんこうぶつ)
終期を予定せず,同じタイトルのもとに継続的に刊行される出版物のことです。雑誌,新聞,年報,年鑑,会報などがあります。
地方奉仕用図書(ちほうほうしようとしょ)
鹿児島県立図書館が県内の公立図書館を支援するための貸出専用の図書(資料)のことです。
著作権(ちょさくけん)
思想や感情を創作的に表現した著作物などに関して,著作者などに対して認められる権利のことです。
図書館資料(としょかんしりょう)
図書館が収集・整理し,利用者に提供する資料のことです。図書,写真,CD,地図などがあります。
図書記号(としょきごう)
分類記号をさらに個別化するための記号のことです。鹿児島県立図書館では著者と出版年を併用しています。
な行
日本十進分類法(にほんじっしんぶんるいほう)
日本で使われている代表的な図書分類法のことです。数字の「0」から「9」で表示します。略称はNDC(Nippon Decimal Classification)。
年鑑(ねんかん)
1年に1回刊行(年刊)される逐次刊行物のことです。
は行
排架/配架(はいか)
資料を決まった順番で書架に並べることです。
曝書(ばくしょ)
図書館の所蔵資料のデータと実際の資料を突き合わせる作業のことです。蔵書点検。
パスファインダー
特定のテーマの情報を探すための手がかりとなる図書館資料を簡潔にまとめたガイドのことです。
複本(ふくほん)
図書館が同じ本を複数所蔵することです。
文庫本/文庫判(ぶんこぼん/ぶんこばん)
一般的に約148×105㎜の本,または大きさのことです。
分類記号(ぶんるいきごう)
図書分類法で規定されている番号(記号)のことで,番号により資料の分野が分かります。鹿児島県立図書館では日本十進分類法を適用しています。
閉架(へいか)
書庫など一般的に利用者に開放されていない本棚のことです。
別置(べっち)
決まった順番から外れた場所に資料を置くことです。サイズの大きい資料は別の場所に置いていることがあります。
方言ライブラリー(ほうげんライブラリー)
鹿児島県の方言を保存し,方言の調査研究のために,鹿児島県の各地で収録した方言を聞くことができる専用ブースです。鹿児島県立図書館の一般閲覧室2階にあります。
ま行
MARC(マーク)
書誌情報や関連する情報を機械が読める形で記録されたデータのことです。(MAchine-Readable Cataloging)
マイクロフィルム
新聞などを縮小撮影した写真フィルムのことです。読む場合は,画像を拡大する装置(マイクロリーダー)を使用します。
目録(もくろく)
図書館の資料に関する記録のことで,検索用に書誌情報などを一定の順序で排列(配列)したものです。
や行
洋書(ようしょ)
日本語,中国語,韓国語など漢字圏以外の西欧などの言語が用いられている資料のことです。
レファレンス
図書館職員が図書館の利用者と資料を結びつけるために行う参考業務のことです。利用者が必要とする資料や情報を提供したり提示することによって援助しています。
わ行
YA図書(ワイエーとしょ)
ヤングアダルト図書。おおむね12歳から18歳の方むけに企画,執筆,制作された図書のことです。
和漢書(わかんしょ)
日本語,中国語,韓国語など漢字圏の文字が用いられている資料のことです。