匙なめて童たのしも夏氷(さじなめて わらべたのしも なつごおり)

(引用:山口誓子句集「凍港」より)

 

  明治,大正,昭和,平成と生きた俳人,山口誓子(1901~1994)が詠んだ一句です。季語は「夏氷」。夏氷はなじみの薄い言葉ですが,かき氷のことを指しています。暑い夏の日,子供たちがかき氷を食べている。おいしそうに,楽しそうに,匙をなめながらかき氷を食べる子供たちを見る作者のまなざしは温かく,涼やかでもあります。 

  さて,本協会においては8月16日(金)に第2回理事会を開催します。また,各市町村では「第5次鹿児島県子ども読書推進計画」に基づき,計画の策定にとりかかっているところです。各支部,図書館,図書室と連携を図りながら読書活動推進に努めてまいります。

 7月に入り,いよいよ子供たちが楽しみにしている夏休みが始まります。図書館には,読書感想文,工作,自由研究など夏休みの宿題の参考になる本があります。ぜひ図書館を利用して,宿題に役立ててください。また,保護者のみなさんもお子さんたちと一緒にお近くの図書館にお立ち寄りいただき,本との出会いを楽しんでいただけたらと思います。