菜の花や 月は東に 日は西に (与謝蕪村)

 

 

  冒頭の俳句は,江戸時代の画家でもあり俳人でもある与謝蕪村(1716~1784)が詠んだものです。安永3年(1774年),蕪村が58歳の時に,現在の神戸市灘区にある六甲山地の摩耶山(まやさん)を訪れたときの句だそうです。菜の花の時期,西の空に夕日が沈むころ,摩耶山から見下ろす一面の黄色い菜の花と同時に見える月と太陽。穏やかに暮れゆく春の空気感が感じられる句です。

  3月に入り,肌寒い日もあるものの,だんだんと気温が上がり暖かくなってきました。外を見てみると,菜の花が見られるようになり,春の訪れを感じます。

  さて,「県図協だよりホームページ版」では今年一年県内各地の公立図書館の様子や鹿児島県図書館協会が主催する研修会の様子等を紹介してきました。年度のしめくくりに当たり,これらの事業・研修会や県図協だよりの原稿執筆に御協力いただいた全ての図書館関係者の皆様に感謝申し上げます。

 今後も鹿児島県図書館協会は,県内の公立図書館・公民館図書室が,県民の皆様のお役に立つよう,互いに連携を図り,利用者のニーズや時代に対応できる図書館の充実と読書活動の推進に努めて参ります。

  来年度も,県図書館協会の活動に御理解と御協力をいただき,お住まいの地域の図書館・図書室の御利用をお願いします。