暑き日を 海にいれたり 最上川 (松尾芭蕉)

 

 

 この句は,この上なく暑い日の夕刻になってやっと涼を得たときに詠まれた句です。

 芭蕉は最上川を舟で下ってきて,流れる川と日本海に沈む勇壮な夕日を目の当たりにしたのでしょう。暑さをもたらした夕日が最上川によって海に流し込まれ,沈もうとしている。気温の高かった一日も終わりを迎え,涼を得られることを喜んでいます。

 さて,当協会においては先日,8月16日(金)に第2回理事会が行われ,前期の活動報告や今後の開催行事などが協議されました。9月4日(水)の読書の魅力を伝える活動推進研修会(西之表市),10月7日(月)の県内公立図書館(室)長及び業務担当者会(錦江町),11月13日(水)の鹿児島県図書館大会(鹿児島市)といった今後の行事については,各支部,図書館,図書室と連携を図りながら進めてまいります。

 8月も終わりに近づきましたが,残暑厳しい毎日です。みなさまもどうか健康にはご留意ください。冒頭の俳句のように涼しい夕方が待ち遠しいですね。