雪と雪 今宵師走の 名月か (松尾芭蕉)
この句は,松尾芭蕉が師走の夜空を眺めながら詠んだ一句です。「雪と雪」とは,降り積もる雪と,雪に反射する光や景色の重なりを表していると考えられます。「今宵師走の名月か」とあるように,師走の忙しい時期でも,夜空には静かで美しい満月が輝き,雪景色とともに幻想的な光景を作り出しているのが伝わってきます。芭蕉は,この句を通して,年の暮れの慌ただしさの中でも自然の美しさや静けさに心を留める感覚を表しています。
さて,早いものでさまざまな出来事があった今年も,残すところあと一週間あまりとなりました。皆さんにとって今年はどんな年だったでしょう。今年一年を振り返り,来年をより良い年にしていきたいものですね。また,子供たちが楽しみにしている,クリスマスや冬休み,お正月がやってきます。県立図書館にも,クリスマスに関係する本のお問い合わせを数多くいただいています。冬休みもお近くの図書館(室)で,季節を感じる本を探して読んでみてください。
県図書館協会が計画していた事業も,関係してくださった皆様のおかげをもちまして,当初の予定どおり進めることが出来ました。誠にありがとうございました。
師走に入り,ようやく冬らしい寒さがやってきましたが,どうぞ健康に気をつけて,良いお年をお迎えください。
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