第242号(R3.5)
1. 第242号(R3.5)
3. 「これからの図書館」を目指して ~わたしの図書館のここに注目!!~ 県立奄美図書館
今年度から“今月の奄美の森のおともだち”コーナーを新設しました。毎月,奄美ならではのいきものたちが登場します。写真は,いきものカメラマンの松橋 利光氏,コメントを木元 侑菜氏にお願いしています。関連の書籍も展示してあります(写真①)。
また,2階にリニューアルしたビジネス支援コーナーがあります。新社会人,働く環境を変えようとしている「働きやすさ」を求めている方に役立つ情報を集めています(写真②)。
その他にも,医療・福祉支援コーナーを2階エレベーター近くに移動し,ゆっくり閲覧できる椅子を設置したり(写真③),個人用パソコン使用コーナーを2階情報コーナー横に移動し,近くのビジネス支援コーナーを充実させたりして,より利用しやすくなりました(写真④)。
これからも県立奄美図書館では,地域の皆様が利用しやすいように様々な工夫をしながら読書の風を皆様にお届けして参ります。
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(写真➀) | (写真➁) | |
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(写真➂) | (写真➃) |
2. 「これからの図書館」を目指して ~ここに注目!! 県立図書館~
2021年は,「海音寺潮五郎生誕120年」の年です。
県立図書館の一般閲覧室1階に「海音寺潮五郎コーナー」があります。
このコーナーには,鹿児島県伊佐市(旧大口市)出身の偉大な作家,海音寺潮五郎氏に関連した物が展示されています。
海音寺潮五郎氏は1901(明治34)年に生まれ,35歳のときに第3回直木三十五賞(通称 直木賞)を受賞しました。その後も,1977(昭和52)年,76歳で亡くなるまで『天と地と』『風と雲と虹と』の2作品がNHK大河ドラマの原作となるなど,昭和を代表する作家の一人です。
当館の海音寺潮五郎コーナーには,海音寺作品や直木賞受賞作家の作品が並ぶ書架があり,閲覧,貸出しができます。
また,その先には海音寺潮五郎氏の「書斎コーナー」があります。
この書斎は,海音寺氏の那須(栃木県)の別荘の書斎をそのまま再現したものです。海音寺氏が愛用した道具類や著名人との親交を物語る写真パネルも展示されています。
鹿児島県では,海音寺潮五郎財団の解散に伴っていただいた多額の寄付金をもとに,海音寺潮五郎記念事業を実施しています。図書資料の収集とデジタル化事業,記念講演会や高校生を対象とした文芸ゼミナールです。寄付で購入した図書は「海音寺文庫」と名付け,多くの方々に利用されています。
また,今年は海音寺潮五郎氏の生誕120年の年に当たることから,一般閲覧室階段近くに特設展示を行っています。
郷土の偉大な作家の作品に触れ,改めてそのすばらしさを感じていただきたいと思います。