第240号(R3.3)
1. 第240号(R3.3)
5. わたしの図書館(室)ここに注目!! ~奄美支部~
奄美市住用公民館図書室
住用町はマングローブ原生林がある奄美大島の中央部に位置し、希少な動植物が数多く棲む自然豊かなまちです。住用公民館図書室では、地元の自然・歴史・文化に関する資料なども多く所蔵しています。
奄美には、受け継がれてきた言葉“シマグチ”(奄美方言)があります。シマグチは集落ごとに違いがあり、大変貴重な シマの「宝」です。奄美方言は、2009年ユネスコによって世界で消滅危機にある言語の一つとされ、昨年2月には危機言語サミットin奄美大会が開催されるなど、近年注目度が高まっています。
本館ではこのシマグチに関するコーナーを設け、特にシマグチで著されたことわざカルタをメインに展示をしています。「島口ことわざかるた」・「奄美ことわざカルタ」は、島で古より言い伝えられてきた教訓や生活の知恵など先人の教えが凝縮されています。
住用公民館図書室へいもりんしょれ~!
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4. わが町の読書グループ ~南薩支部~
川辺図書室ボランティアグループひまわり
「川辺図書室ボランティアグループひまわり」は,平成21年に発足し,地域の中学校と高校,川辺図書室にて,随時募集しています。毎年地域の高校生などが参加してくださっており,今年度は高校生2人,大学生1人,一般2人と川辺図書室職員で活動しています。
活動内容は,地域の保育園や子ども園,小学校への読み聞かせや『川辺親子読書会』への参加,年10回程度の定例会実施等です。準備から進行補助,読み聞かせを行っています。また,図書館で開催されるイベント等で職員補助をするなど,毎回楽しく活動しています。
会員の方には,ボランティア通信『ひまわり』を川辺図書室より毎月発行し,活動内容の報告を行っています。
幅広い年齢層が参加し,いろいろなアイデアを出しながら,これからも楽しく活動していきたいと思います。
【おすすめの一冊】
① 書名 『どうぶつたいじゅうそくてい』 ② 著者名 文/聞かせ屋。けいたろう 絵/高畠 純 ③ 出版社 アリス館 ④ コメント おはなし会で読むと,子どもたちが「大きい!」 「すごーい」と,とてもよく反応してくれます。お はなし会が盛り上がる1冊です。 |
【データ】
① 代表 南九州市立川辺図書室 ② 会員数 7人(高校生2人・大学生1人・一般2人・職員) ③ 連絡先 南九州市川辺町平山3880番地 ④ 電話番号 0993-58-3215 |
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親子読書会の準備 | 親子読書会の様子 |
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読み聞かせの様子 |
3. 令和2年度鹿児島県図書館協会:第3回理事会
第3回理事会を初めてのweb会議で,次のように開催しました。
【日 時】 令和3年2月5日(水)午前10時30分~11時30分
【場 所】 鹿児島県立図書館第1研修室,各支部
【出席者】 会長,副会長,理事6人,事務局10人
【会 順】
1 開会のあいさつ
2 議長選出
3 協議
(1) 会務報告
ア 令和2年度事業報告について →承認
イ 平成2年度収支決算見込みについて →承認
(2) 議決事項
【議案第1号】「毎月23日は子どもといっしょに読書の日」ポスター原画コン
クールについて →承認
【議案第2号】「毎月23日は子どもといっしょに読書の日」ポスター巡回展に
ついて →承認
【議案第3号】令和3年度「県図協だより」ホームページ版編集計画について
→承認
【議案第4号】令和3年度公立図書館(室)長及び業務担当者会について
※グループ協議を中心とした研修会にしたい。 →承認
【議案第5号】全国大会等及び視察研修への派遣について
※視察研修については,令和2年度の全国大会等についての対応と同じく,
旅費予算を令和3年度に繰り越す。 →承認
(3) その他
ア 令和3年度事業計画(案)について →承認
イ 令和3年度収支予算(案)について →承認
ウ 令和3年度負担金について →承認
エ 県内の公共図書館(室)の状況について
4 報告
(1) 令和2年度公立図書館(室)長及び業務担当者会について
(2) 令和2年度読書活動推進スキルアップ研修会について
(3) 県図書館大会について
(4) その他
5 その他
(1) 各支部から
(2) 事務局から
ア 読書活動推進スキルアップ研修会(令和元~令和3年度)について
イ 貸出文庫の活用について
ウ 横断検索システムの参加状況について
6 閉会のあいさつ
2. 副会長あいさつ
の時代の扉を開ける!〜COVID-19を超えて〜
副会長 井上佳朗
これまで県図協は,県民による良質な図書情報の円滑な利用の実現に向け,県内の各図書館と連携協力して,さまざまな活動を行って参りました。
しかしながら2020年度は,COVID-19のパンデミックにより,ひとびとの接触は大きな制約を課せられることになり,これまでのように自由に会議を開くことも,ままならない事態におかれました。
そのような状況でしたが,県図協最大の共催事業ともいえる「鹿児島県図書館大会」を,11月11日(水)に「かごしま県民交流センター」において,万全の安全対策を取り無事開催することが出来たことは,大きな喜びでありました。準備された方々に,厚くお礼申し上げたいと思います。
メインイベントである分科会においては,新たな試みがなされました。午前と午後に同一内容での分科会を開催することで,参加者が複数の分科会で意見交換し学ぶ機会を得ることにつながりました。これは,参加者の要望を受けて実施されたもので,各館におけるサービスの更なる向上が期待されます。
記念講演は,国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構監事の神代浩氏を講師に迎え,「困ったときには図書館へ」と題しておこなわれました。図書館が有する課題解決機能の意義を,改めて認識する機会となりました。レファレンスサービスは,図書館員の成長と共に強化されることを,強く感じた次第です。
また,主催事業の「総会」が紙面開催,「研修会」が中止,「公共図書館(室)長及び業務担当者会」が紙面開催となりましたが,特に「公共図書館(室)長及び業務担当者会」においては,館長会,業務担当者会別に,すぐに使える貴重な情報交換資料を仕上げていただき大変感謝しております。
COVID-19の影響は社会全体に大きな影響を与えましたが,このことを通して多くのことに気づかされました。なかでも,電子図書館への対応を加速させる必要性を,強く感じました。
インターネットを経由して,HP上でより多くのサービスを提供できれば,遠隔地からの図書館利用や高齢者および障害を抱えた利用者への対応も,より便利で快適に行えます。その意味においては,第3回理事会が初めてリモートによって実施されたことも大きな転換点であったともいえ,ITCによって,「知の拠点」である図書館を強化することは,「知識活用社会」において,本県の明るい未来を切り拓く基盤となるものと,確信しています。
令和3年度には,COVID-19騒動が落ち着き,県図協の活動が正常に戻ることを,期待したいと思います。