県図協だより

第232号(R2.7)

投稿日時: 2021/10/01 .

第232号(R2.7)

わが図書館ならではの本!!~鹿児島支部~

投稿日時: 2021/10/01 .

わが図書館ならではの本

「萬造寺斉選集10巻」

     萬造寺斉は、明治19年(1886年)いちき串木野羽島に生まれました。18歳の時に第7高等学校へ入学後、与謝野晶子・寛に師事し、詩歌雑誌「明星」の歌人として「七高に萬造寺斎あり」と言われていました。21歳の時、東京帝国大学英文科に入学し、石川啄木、高村光太郎、北原白秋など多くの歌人・詩人と交流。折をみては全国の山を数多く踏破し、燃える思いを歌にあらわし、歌集「憧憬(どうけい)と漂白(ひょうはく)」「山嶽頌(さんがくしょう)」などを出版しました。
    昭和32年(1957年)7月、70歳の生涯を閉じ、同年11月に文学葬が母校羽島小学校で行われました。顕彰会では昭和35年(1960年)羽島崎に望郷歌3首を刻んだ歌碑を建立、佐藤春夫も列席、萬造寺斉選集10巻は、昭和37年(1962年)編さんされました。

    いちき串木野市では、歌人萬造寺斉氏を顕彰して、毎年5月中旬から7月中旬にかけて、『黎明の地ふるさと短歌大会』と称し、広く短歌を募集しています。今年度の募集は7月20日で終了し、優秀作品の発表は、10月中旬頃にホームページでもお知らせします。そちらの方も是非ご覧ください。

読書グループ~北薩支部~

投稿日時: 2021/10/01 .

「まるまるちゃん」~薩摩川内市~

 「まるまるちゃん」は,保育園でおはなし会をすることになったのをきっかけに,平成27年に結成されました。

    現在,保育園と市立図書館で各月1回のおはなし会,準備とリハーサルのための定例会と,メンバーは3人と少ないながら,毎週,活動されています。各年齢の子どもや保護者に楽しんでもらいたいと選んだ絵本やわらべうたなどの楽しい雰囲気が口コミで伝わり,図書館でのおはなし会は回を重ねるたびに参加者が増えています。

    また,メンバーは,語りで繰り広げられるおはなしやわらべうたの良さや楽しさをもっと知ってもらいたい,好きな絵本を紹介したいと,おはなしを届けるための勉強会「わくわくサン」にも参加されています。

    「子どもの目線にたって考え,自分たちも参加者と一緒になって楽しみながら続けていきたい」と熱意溢れるグループです。

 

わたしの図書館のここに注目!!~熊毛支部~

投稿日時: 2021/10/01 .

「手作りの郷土紙芝居」

 

 西之表市立図書館には大型紙芝居『たねがしまのおんなとのさま松寿院』、『せいりんさま』、『侍になった政吉』があります。これらは種子島出身の方から寄贈していただいたもので縦50cm、横65cmもあり迫力の画面と手描きのイラストが美しい紙芝居です。

 『たねがしまのおんなとのさま松寿院』は種子島家23代種子島久道夫人・松寿院が女殿様になり、島民の為に様々な事業を行った話で、『せいりんさま』は、種子島家19代種子島久基がカライモを日本に広めた話が描かれています。また、『侍になった政吉』は海を漂流しているところをアメリカの船に助けられた政吉という青年が種子島に米国船の通訳として訪れ島民とアメリカ人との交流の架け橋となった話です。

 いずれの作品も種子島の歴史について分かりやすく描かれていて好評です。この紙芝居は大型紙芝居とプロジェクター版で小学校のお話会や老人会などに貸出しています。