令和4年度第1回かごしまの歴史文化講演会を開催しました

令和4年度第1回かごしまの歴史文化講演会を開催しました

 

 令和4年9月3日(土),かごしまの歴史文化講演会を県立図書館1階大研修室で開催しました。講師は志學館大学原口泉教授で,演題は「琉球王国と鹿児島藩の文化交流」でした。

 「沖縄御渡海之記」を踏まえ,明治19年に最後の薩摩藩主島津忠義の一行が沖縄を訪問し,崇元寺で源頼朝の叔父である源為朝の矢を見たことなどの話がありました。また,伝説では琉球に落ち延びたという為朝の子が,初代琉球王・舜天ということです。「日琉同祖論」によれば,島津初代・忠久も頼朝の庶長子とされているので,舜天は島津忠久の大叔父の子で因縁があるというお話をされました。

 参加者の感想では,「『沖縄御渡海之記』を中心に様々な話を聞けてよかったです。源為朝の話は初耳で興味深かったです。」,「鹿児島と他の土地とのつながりを知りたかったのでいい時間になりました。」,「原口先生の沖縄や奄美への強い思いが感じられるすばらしい講演でした。原口先生でなければ話せない色々なお話が伺えてとてもよかったです。」,「もっと沖縄に真剣に向き合う必要があると思いました。ただその前に鹿児島の歴史を知る必要を実感しました。」などいただきました。

 原口教授,参加者の皆様,ありがとうございました。

原口泉教授

         講師の原口泉教授