令和5年度鹿児島県図書館大会
令和5年 11 月15日(水),かごしま県民交流センターにおいて,令和5年度鹿児島県図書館大会を開催しました。大会テーマ「新しい時代の図書館」のもと,各種表彰や基調提案,分科会,講演を実施し,公共図書館や学校図書館の関係者を中心に,570人の参加がありました。
【図書館大会の主な内容】
1 表 彰
子どもの読書活動推進優良図書館等 〔鹿児島県教育委員会〕,全国優良読書グループ〔読書推進運動協議会の伝達〕,優良読書グループ 〔鹿児島県読書推進運動協議会〕,公共図書館(室)永年勤続者 〔鹿児島県図書館協会〕,公共図書館(室)功労者〔鹿児島県図書館協会〕,学校図書館(室)功労者〔鹿児島県学校図書館協議会〕への表彰を行いました。
2 基調提案
国や県の動向,県内の図書館の概況を踏まえ,大会テーマ「新しい時代の図書館」について深く考えるための提案がなされました。
3 分科会
今年度の分科会は,6つの分科会から選んで参加する方法で行われ,事例発表をもとに活発な協議が行われました。
第1分科会 読書の楽しさを知る学校図書館
第2分科会 学ぶ意欲を高める学校図書館
第3分科会 学びを広げ,深める学校図書館
第4分科会 学ぶ・働く・生きる力を育む学校図書館
第5分科会 豊かな心を育む読書活動
第6分科会 ニーズに寄り添う公共図書館
4 講 演
○ 演 題 「A I 社会,ポスト・コロナ社会に生きる図書館の役割」
○ 講 師 大正大学 教職支援オフィス 教授 稲 井 達 也 氏
AI社会やポスト・コロナ社会など,どんなに新しい時代になっても,図書館には「ひと」が大切であること,そして,特にこれからは社会的包摂の観点から図書館の意義を捉え,実現する必要があることなど,図書館の役割について御教授いただきました。参加者の感想には,「ひとが大切。本を通して人がつながるコモンズ的な役割について,とても興味をもった。」,「図書館は,AI社会に必要なリテラシーを養う場,誰も排除せずに全員が社会参加できる場である。」など,これからの図書館の役割について考える内容が多く寄せられました。